【重たくて1人じゃ動かせない…】大変なベッド上での姿勢変換。。そんなお悩みを解消する便利グッズはこれ!
本記事の目次
寝たきりの方を動かすって…とっても大変…
今回も読者さんからいただいたアンケートをご紹介いたします。
アンケートをくださったのはSさんです。
Sさん、ありがとうございます!
あなたのお声を聞かせて下さい!
メルマガ登録特典として
「介護・生活が楽になる体の使い方マニュアル」
を作ろうと考えています。
そこであなたの
『介護のお悩み』
『どう身体を動かしたらいいの?』
など お悩みやご質問をぜひ聞かせて下さい!
ぜひご協力よろしくお願い致します!
それでは早速お悩みをご紹介します!
Sさんのお悩み
ーーーー Sさん ーーーー
ありがとうございます!
寝たきりのご家族を介護されているSさん。
しかもかなり体格が良いとのことで、
ベッドの上で移動させるのも数人がかりで一苦労。。。
無理をすればこちらの身体を痛めかねない。。
そんな苦労を解消する何か手立てはないか?
というご相談でした。
とっても辛い!寝たきりの方の姿勢変換…
はい!
Sさんのご苦労は、普段仕事で介助をする私が身をもって経験していますので、とても良くわかります。
寝たきりの方を動かす
これ本当に辛いんです。。。
うまく力を伝えないと
全く動かない。
『人の身体ってこんなに重たいんだ・・・』
と実感する瞬間です。
ちょっとでも協力があるだけでどれほど助かるか。
私たち理学療法士や作業療法士は
機能向上という観点だけでなく、残存機能を活かしながら動作を行い、介助量がどうしたら軽減していくかといった視点からもアプローチしています。
少し話がそれましたが、
とにかく寝たきりの方を介助するという大変さが伝わったでしょうか。
何かいい方法は無いものか・・・?
はい!
いい物があるんです!
これを使えばこれまでの苦労が吹き飛ぶ
そんな商品を今回ご紹介します!
ベッド上の姿勢変換に大活躍!
~スライディングシート~
それは
『福祉用具のスライディングシートを用いる』
というものです。
・ ・ ・
スライディングシート??
もしかしたら
初めて耳にされたかもしれませんので、
少し商品のご紹介をします。
福祉用具の活用 ~移座えもんシートのご紹介~
メジャーな商品名としては
『移座えもんシート』
というものがあります。
その他の商品も同様の効果があります。
身体の下に敷き込み、ベッド上での移動を容易に行うことができるシートのことです。
素材がナイロンのため滑りやすく、ベッド上での姿勢変換や移動が少ない力で簡単に行えます!
図引用:介援隊福祉用具総合カタログ 2022Vol.21-2 p82
こちら介護保険においてレンタル可能で、
サイズにもよりますが1割負担の方なら100円以下/月で借りられ、購入も2750円~とお求めやすくなっています。
その方の身体に合わせてということであれば、1度ケアマネージャーさんにご相談の上、サイズ選択をされたらよいと思います。
もし何もない状況で、ということであれば大きめのビニル袋の底を切って筒状にして使用することも代用としては可能です。
が、これはあくまで緊急時や代用ですので、しっかりしたシートを使われることをオススメします。(使い勝手が全く違いますので・・・)
移座えもんシートの使い方①
~ベッドの上方へ移動させる方法~
次にシートの使い方になります。順を追って説明していきます。
①まずこちらの操作をしやすいように、ベッドであれば高さを調整して行いやすいようにします。
またベッドの背もたれや足の角度がついていれば、平らにしておきます。
②介助者の反対方向に寝返りをして横を向きます。
<寝返り方法>
腕を組んで、片足ずつ膝を立てて、
膝を倒して身体のねじれを作ったら
肩を同じ方向に転がすように操作します。
※膝を倒したときに痛みを生じる場合は、膝と肩を同時に転がすように動かして下さい。
③スライディングシートの両端を重ねて半分にします。
④シートの1端をできるだけ対象者の背中に敷き込む。
※この時、シートを枕の下からお尻までしっかり敷くこと!
⑤対象者を1度仰向けに戻してから、
先程と反対側に寝返らせ、先程敷き込んだシートをしっかり広げます。
⑥仰向けに戻します。
枕とおしりの下に手を入れてシートごと上方に動かします。
(別法)介助者が足側に座って、両手で骨盤を押して上方に動かしてもよいです。
⑦よい位置に移動させたら、向こう側に寝返らせ、シートを身体の下に押し込む。
⑧一旦仰向けに戻してから、先程と反対向きに寝返らせ、シートを引っ張るようにして外します。
⑨仰向けに戻します。
移座えもんシートの使い方②
~ベッドで横へ移動させる方法~
そして横方向への移動の仕方になります。
①上記①~⑥まで同様に行い、シートを背中全体に敷きます。
②肩と骨盤あたりを押してシートごと横にすべらせます。
③よい位置に移動させたら、向こう側に寝返らせ、シートを身体の下に押し込む。
④一旦仰向けに戻してから、先程と反対向きに寝返らせ、シートを引っ張るようにして外します。
⑤仰向けに戻します。
いかがでしょうか。
文章ではなかなか伝わりにくいですが、
スライディングシートというものを用いれば、これまで持ち上げながら行っていたものを
より楽に、より簡単に行うことが出来ます。
これは実際に使ってみてわかりますが
本当に軽い!!
まさに感動モノですw
いや言い過ぎではなく本当です!
ぜひお試し下さい!
以上がご質問への回答になります。
少しでもSさんの疑問の解決になっていれば幸いです。
今回はベッドで姿勢を変えるときは福祉用具の
『スライディングシート』
を用いればとても簡単に移動させられる、といったお話でした。
この内容があなたのお役に立てば嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
伊達あさひ
10□歳になる祖母がいます。
寝たきり状態なのですが、結構体格が良く、
ベッドの上にずらすのも複数人がかりです。
なるべく負担のない身体のずらし方があれば伺ってみたいと思います。動画解説などもあれば更にわかりやすいのかなと思いました。
よろしくお願いいたします。